メンテ前編

思っていたよりもタイプライターのメンテは簡単そうなので、練習は省いて本命のメンテをやることにします。

基本的に機械仕掛けだから、余程の事が無い限りやらかしはしないかと。

最悪の事態に備えて、タイプライター修理専門店も探してあります。

これでバッチコイ!。

 

 

olivetti lettera 32

1963年に発売されたそうです。

その後どれ位の期間販売されたのかは知りません。

これ見た目はちょっと錆が浮いてますけど、中を見たらとても状態は良かったです。

錆は落とせないと思うなぁ。

一応拭き取ってはみますけどね。

その際はアルコールを使います。

 

メンテの前にちょいうんちく。

タイプライターには数字の1がありません。

えっー?でしょ。

 

 

なんなら0もありません。

 

 

なので、1を打ちたい時はアルファベットのLの小文字を利用します。

そして0を打ちたい時はアルファベットのOの大文字を打ちます。

このキー達ですね。

 

 

ちなみにアルファベットの小文字でoを打つと、サイズ感が異なり不格好となります。

 

 

なので0の時は大文字のOだと忘れずに。

大文字を打つ時はシフトキーを押しながら打ちますが、まぁよく忘れてしまいますよ。

このタイプライターはフランス語用なので、この様なアルファベットが一発で打てます。

 

 

é と ç ですが ê はさすがに一発では無理なので、合わせ技を使います。

まず Λ を打ってから e を打ちます。

 

 

これがフランス語用のタイプライターでないと、一旦戻る必要があります。

フランス語用のタイプライターだからこそ、この類いの記号を打った後その場でステイしてくれるんですよ。

戻る場合はこの矢印キーを押します。

 

 

こんな事も機械仕掛けでやってるんですもんねぇ~。

凄いよなぁ、昔の人って。

前の持ち主はフランス語を打つ為にこの機種を購入したと思っていましたが。

どうやらその憶測はハズレな様な気がしてきました。

先程打ったフランス語特有の文字の刻印がとても綺麗でした。

 

 

ちなみに斜めチョンは逆のバージョンもあります。

 

 

è ですね。

これで文字については問題ない事を確認しました。

まぁこれと言って問題はないのですけど、ただ1つ行間スペースが変えられない事が問題かな。

セットを変えても全て同じ行間でした。

 

 

これはちょっと厳しいなぁ。

でも手動でも行間スペース変えられるから、そこは何とかなるでしょ。

我慢という範囲かな。

それでは清掃に入りましょう。

長くなるので一旦ここで終わり。

 

 

黒赤のリボンはいいよね。