毎年夏になると買っては、一回だけ読み終わったら捨ててしまう本があります。
僕は本を大切にする方なんですけど、この本だけは手元に置いておきたくないんでしょうね。
アルバート:カミュの「異邦人」です。
今日母の障害者手帳再交付が終わってから、本屋さんで買ってきました。
話の設定時期が夏だからでしょうか。
夏に読みたくなって、そして読み終わったあと毎回 後味の悪さを感じます。
きっとこの主人公の破滅的な性格が、自分と重なるからなんだと思います。
最後の1文は「すべてが終わって、私がより孤独でないことを感じるために、この私に残された望みといっては、私の処刑の日に大勢の見物人が集まり、憎悪の叫びをあげて、私を迎えることだけだった」です。
もしかしたら僕もそのような日を迎えるかも知れません。