1970年代

近年お魚もお肉並みに高くなってきてますよね。

僕は魚>野菜>肉の順位です。

お魚大好きです。

だもんでこの現状に胸とお財布が痛んでいますw。




町には魚屋さんも無くなってしまって、お魚を買うときは西友だったりマルエツダイエー・AEONなんかで買う機会のが多い訳で。

昔に比べて鮮度等は良いのでしょうけど、やっぱ「君、何日前からそこにいるの?」という様なパックを見かけます。

ですからスーパーのお魚にはあまり触手が伸びません。

幸いな事に近所に魚屋さんが二件ありまして、そのうち一件は高い割にはってヤツでして。

1度2000円の刺し盛りを頼んだら、その七割がひたすらマグロでしたね。

もうマグロ盛りだろ、これっ!なんですけど……

違うんだなぁ~。

メニューでマグロ盛りはマグロ盛りでちゃんと存在するんですよ。

またそのマグロも美味しくなくて……。

お金払って不味いもの食べるって1番悲しいじゃないですか。

ですからそこのお店は封印しました。




その魚屋さんよりも近所にある魚屋さんはとても美味しいのです。

やっぱこれって鮮度やお魚自体の問題なんでしょうね。

70代の小柄なじいちゃんが一人でやっています。

昔はもう少し近所でお店を開いていましたけど、マンション建設の絡みで立ち退きを強いられてしまったんですよ。

ですから今の場所に移転したんです。




昨日久し振りにそのお店に行ってお刺身を買う事にしました。

軽くお酒を飲みながらお刺身を食べたいなぁと思いまして。

僕はマグロとイカがあればご機嫌なんで、その二種類の軽い盛り合わせを注文。

たまたま空いていたのですぐに取りかかってくれました。


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ここのじいちゃんの毎日のお勧めはマグロと鮭の切り身。

鮭はトラウトサーモンではなく、昔ながらのちゃんとした鮭です。

トラウトサーモンを焼いたヤツを食べた事がありますけど、マジ無理だとつくづく思いました。

入院中に1回トラウトサーモンのムニエルみたいの出たんですよ。

大人だからちゃんと食べましたけどね。

自分から進んでは食べないですよ。

本当は「口が曲がる程」しょっぱい塩鮭を焼いたヤツを食べいたんですけど、そういったのはもうね、血圧があれなんで……。




話を戻しまして、じいちゃんはマグロに強いこだわりを持っていましてね。

確かに「このお値段でこの味は文句なし」なレベルなんですよ。

そんだけじいちゃんもマグロに対して想いがあったり、目利きに自信があるんでしょう。

あと単純にマグロが好きなんでょうね。

壁にこんな絵が飾られていますし。


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The Maguro (*゚∀゚*) 。

もう~笑っちゃうよね、いい意味で。




ショーケースの中の陳列を眺めていると、昭和のノスタルジーを感じてきます。


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僕が小学生の頃町には何件も魚屋さんや八百屋さんがありました。

独特のしわ枯れた声で「ハイ、安いよ安いよ」なんて、ずっと声を出しながら商いをされていた。

ゴムで吊るされた篭にはお釣用の小銭が入っていたり、野菜なんかはそのお店のおっかさんだかが作ったお手製の新聞紙の袋。

どこのお母さん達も大きな買い物かごを腕に下げて、ガマ口財布からお金を出し入れしていた。

未だにそんな記憶が昨日の事の様に脳裏に浮かんできます。

貧しかったけど僕はとても好きな時代です。




そんな好きだった時代に引きずり込んでくれる、このじいちゃんの店もいづれは無くなってしまうでしょう。

物には順序があるので仕方のない事なんですけど、やっぱそーなったら寂しくなっちゃうだろうな。

今の僕に出来るのはなるべくじいちゃんの所でお魚買って食べること。

4年ほど前に両親をこの町に呼んで暮らしてもらっていますけど、母もこのじいちゃんのお店の常連となっています。

確かに常連さんは年配の方が多いです。

やっぱ色んな要素が詰まった「昭和の味」って忘れられないんですよ。

絶対に。




そうそう。

肝心のふたつ盛りですけどね。


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これで850円でございました。

ここのマグロはいつ食べても本当に美味しゅうございます。

昔は沢山食べたいとガツガツしてましたけど、今は美味しい物を少量で大満足。

歳を取った証拠です。

また近いうちにお買い物に行きましょう。