Lostkiry
12月 28TH 2015
小ブナ・タナゴ竿
もう10年近く前に作った小ブナ・タナゴ竿です。
いま手に取ってまじまじと見ると、ヘタっぴーさに恥ずかしくなります。
尺二寸元でしょうか?。
火入れもつたなかったので、曲がりの強いところは焦がしてしまっています。
一番簡単な四本継ぎの三本仕舞い。
漆は本物ですよ。
込みと手元をアップしてみましょうか。
四尺四寸と彫ってありますね。
手元には割れも見られます。
口塗りは赤ですけど、この赤塗りってのは案外難しいのですよ。
漆の赤は塗るたびに微妙に色が異なるから、研磨している時に塗幕を研ぎ破ると斑になってしまうのです。
ある意味変わり塗りになっちゃう。
だから塗る時に刷毛ムラが出来ないようにする事と、研磨は程々にする事が肝要。
この竿は穂先は真竹の削りっ穂で後は矢竹です。
手元は根掘りですね。
僕は竹を自分で採ってきます。
1回に採る量はなかなかなので、自分一人では到底使いきれません。
ですから採ってきた竹の特A品は新小岩の和竿師である「竿しば」さんに差し上げています。
もちろん無料です。
昔は「こんな竹じゃ……」ってよく怒られていましたけど、最近は及第点を頂いています。
和竿師という仕事も高齢化が著しく、後継者の数も少ないので衰退してゆく技術の1つです。
なんとかならないものですかね。
来年はこの竿を持って霞ヶ浦へ行き、秋の小ブナ釣りと冬のタナゴ釣りに興じようと思います。
でも寒いの苦手だから秋の小ブナ釣りだけかなぁ~。
ははっ。