フェルメールの作品の中に「ギターを弾く女性」というのがあるそうです。
聞いたことがないな……と思ったら、余りいいクオリティではないとか。
僕的にはそういった作品の方が「作者の心が透けて見えるのでは」と思えて好きなんですけどね。
ゴッホなんか特にそうです。
だからゴッホはとても好きです。
この「ギターを弾く女性」のギターは、本当にギターなんです。
なんのこっちゃですよね。
あんまり歴史は得意ではないのであれなんですけど、その昔ギターの全身として「リュート」という楽器がありました。
これバッハの時代にありまして、バッハも「リュート組曲」を作曲しています。
その中の1番に「ブーレ」がありますけど、とても軽快で美しい曲です。
バッハ独特の「対位法」が奏でる音は、もう素晴らしいとしか言いようがありません。
そんな記憶があったので、フェルメールの絵にもリュートが描かれているのかと思ったんですけどね。
どうやら時代が違ったようです。
モーツァルトと同じくらいなんでしょうか?。
モーツァルトの時代にはもうギターは存在していました。
でも当時ギターは下級な楽器と見なされていたそうです。
そのせいかモーツァルトはギターの曲は書いていません。
でもその裏で?、フェルナンド:ソルという作曲家がギターの練習曲を膨大に作曲しています。
僕はソルが大好き。
この人は本当に天才です。
モーツァルトはそれ以上でしたけど。
この二人は同じ時代を過ごしましたけど、二人共晩年は悲しい結末を迎えました。
ギターの絵はピカソも描いています。
そのタイトルは「ギターを弾く老人」。
この絵も好きです。
これはピカソの「青の時代」ですね。
後年ピカソはエキゾチックな絵を描いていましたけど、こんな風に繊細な絵も描いていたのです。
この手足の指の在り方が美しい。