そろそろ二種電気工事士の後期筆記試験の合格発表です。
職場では若いヤツが受けまして「自己採点の結果はどうよ?」の問いに「微妙っす」といった感じでのらりくらり。
「いいからはよ実技の練習なさい」と促すものらりくらり。
ヤツのパパんは僕より年下。
だもんでどーしたってパパんの目線でヤツに小言を言いたくなるんだけど、そこはグッと堪えて我慢。
以前筆記試験で落ちてるらしいんですけどね。
これが若さゆえの弛さってやつでしょうか。
そこはどうであれとして、後期試験の実技課題はどんなのが出題されるのでしょうか。
僕は今年度の前期に受験しまして、その時はこんな課題でした。
多分これだった気がする。
ヤベーなぁ、記憶が。
電工の場合ももちろん現場でバリバリ働いている方も受験されているので、中には配線図から複線図を描く事なく作業を始められる方が多ございます。
僕も職場で練習していましたら「複線図描いてちゃ駄目っスよ」ってよく言われました。
そんな人達は作業開始と共にすぐにケーブルを切ってゆきます。
長さもメジャーやスケールで計らず、手や腕・指なんかを利用して大体の長さで決めちゃうんですよ。
当初随分アバウトだなぁ~って思っていたんですけど、指定された長さの半分以下となると欠陥とみなされると後に知りました。
かなり誤差の数字に余裕があるのです。
なるほどね。
でも僕は家具職人上がりなので、その辺の数字はキッチリとやらないとなんか気持ちが悪くて。
なんせ家具手加工作業技能士試験の場合は、0.5ミリ単位で採点されますから。
現場でも家具の仕上がり精度で、1ミリの狂いはかなり大きい方です。
それ程家具作りは皆さんが思っているよりも、相当精度がいいんですよ。
家具手二級の課題画像を探したけど見つかりませんでした。
頑張り度30%でしたけどw。
代わりと言ってはなんですけど、一級のはありました。
黙でお借りしてしまいました。
申し訳ございません。
これが家具手一級の課題です。
バラすとこうなります。
各部所の継ぎ手ですね。
これは前後剣留めの二枚ほぞ。
割りとはなほじな加工です。
こちらは五枚の隠し蟻。
これは組んでしまうと額縁のコーナーみたいになってしまい、この加工が表には現れません。
これも割りと楽な加工なんですよ。
以前左肘の手術をした一ヶ月後に練習がてら、ナラ材で隠し蟻を刻んでみたんですよ。
思ったよりマシだったんでひと安心しました。
先の材はラワンという軟らかい材なんですけど、この材はナラなんで堅いです。
ナラでこのレベルの隠し蟻が出来たらなかなかのもんですよ。
あぁ自分の才能が怖い((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。
冗談はともかく、家具手一級の課題で1番難しいやつです。
吸い付き蟻とか寄せ蟻なんて言ってます。
この加工法に関して毎度訓練校では「こっちから加工した方が……」「いやいやあっちから加工した方が……」と、指導員や講師の人達の中で揉めます。
僕は家具手一級の試験対策の実技講習を東京都から依頼されていた時がありまして、その時はゴーイングマイウェイ宜しく我が道を突き進みました。
あんまこう言った内容をブログで書いていると東京都から「若葉椰子さぁ~ん。ちょっとブログの内容が……」って、課長級クラスから直電がきます。
これ本当マジなんですよ。
さっき「0.5ミリ単位で採点されますから」と書きましたけど、これも完璧にNGワードです。
下手したら暗殺されてしまうレベルなんで、もしブログの更新が滞ったら察してやって下さい。
ちなみに家具手一級二級とも5時間30分で仕上げます。
泣きの30分があるのでトータル6時間。
もちろん泣きの30分は使えば使うだけ減点されてゆきます。
僕で一級は4時間で終わりました。
僕の隣で作業していた青木は3時間(午前中。未だにこの記録は破られていない)で終わらせていましたね。
あいつ左指三本落としてる割には、上手いし速いんだよな。
しかも左利きなのに。
あれで左手の指普通にくっついていたら、もっと凄い職人になれたのかな?。
でも人間が悪いからな。
やっぱ技術と人間性って比例するもんですよね。
心技体。
だとしたら僕も駄目じゃぁ~ん。