図書館へ行って本を返却した帰り道。
工場として借りていた所の前を通りました。
月日が経つのは本当に早いものです。
もちろんこの1階で作業をしていました。
よくこんな狭い場所でやっていたな、と今更ながら感心します。
2階には大家さんの息子夫婦が住んでいました。
ある日「家建て直したいから出ていってくんね?」ってなりまして、一時は承諾したのですけど一応弁護士に相談したんですね。
そうしましたら「私はそういう貸し主が大嫌いなんです。法的にも只で出ていく必要はないし、そんないい加減な貸し主とはぜひ戦って下さい。なんなら無償で手助けしますよ」と言われたんですよ。
まぁその言葉もあったし、別の話として知り合いの市議会議員さんと仲介である三井のリハウスにも乗り込んだりもしたんです。
その結果として「戦う」というか、だだをこねて居座る事にしたんですね。
その後大家さんの息子夫婦は別の場所で家を購入し、僕はそこを引き払う事にしました。
そこを引き渡す時に外装は自分でペンキを塗りまして、内装は仕事仲間のザイヤさんがクロス職人を二人入れてくれました。
しかも料金はザイヤさん持ちで!。
お金がどうのこうのじゃなくて、その気持ちがとても嬉しかったです。
やっぱ本当の仕事仲間ってこういうものなんでしょうね。
その時の事がFacebookに投稿してありました。
この少し前にザイヤさんから「一緒に仕事やりませんか?」って言われたんですけど、ありがたくお断りしたんですよね。
今もそうだけど両肘の状態に自信がなかったし、少し普通の勤め人をして心身ともにリフレッシュしたかったんですよ。
せっかくのお誘いを断ってしまったんだけど、そんな事はちっとも根に持っていなかったザイヤさん。
僕だったら根に持っちゃうかも。
1ヶ月前にザイヤさんから電話がきて「話したいことが山程あるんで、今度会ってくれませんか?」って言われたんだよな。
またお誘いたらどーしようかなぁ……。
話は戻して。
天井には空調が埋め込まれていて、仕事を開始した頃に冷房を回した事がありました。
もちろん直ぐに動かなくなりましたけど。
水滴と木の粉が混ざってパテみたいになり、それが排水のドレン管に詰まったんでしょうね。
これは直さなきゃ後で文句言われるので、自分でバラして掃除しましたけど無理でした。
本当に頑張ったのよ。
掃除して後に組み立て直してスイッチ入れたら、動くんだけど5分程すると止まっちやって。
これは高圧洗浄しないとダメだなぁと諦めました。
業者入れてお金が掛かるのも正直悔しいなぁ、と渋っていたら切り札を発見しましたよ。
なんと!。
大家さんは自動販売機を置いていたんだけど、電気は僕の工場の方から取っていました。
やったね。
ここぞとばかりに三井のリハウスに電話して「大家さんに盗電されているんだよね。これ窃盗罪。事を大きくしてやらない代わりに、物件を返却した後あれこれクレームつけるな」と釘を指しておきました。
これは三井のリハウスが確約してくれたので、結果として何一つ文句言われませんでした。
でも多分空調の件は気がついていないと思いますけどね。
なぜ判るのかというと、あれから未だにあそこを借りている人がいないから。
多分2階も一般のお部屋として貸したいのでしょうけど、未だに入居者は居ません。
だからそうじゃないかなぁ~という推測ですけど。
短期間で一気に工場を畳んだのでかなり大変でしたけど、機械屋さんも忙しいとこ都合つけてくれてこっちのタイミングに合わせてくれたし。
やはり仕事仲間の人が産廃ゴミを格安で処分してくれたりと、本当に人様のありがたさが身に染みました。
あれから1年半近く経ちますけど、周りからはボチボチ木工に戻れと言われています。
でも意外な事に今の仕事が嫌いではないんですよね。
もし今の職場を後にするとしたら、沢山の資格を取ってからになるでしょう。
それを言い訳にズルズルかも知れませんし。
全くもって自分の気持ちが解りません。